樹脂製フロントウインドー
帝人株式会社
帝人株式会社との共同開発により樹脂製のフロント窓(フロントウインドー)を搭載したスポーツタイプのEVで、「道路運送車両の保安基準(第29条)」を満たす国内認証を取得、2017年7月に自動車登録番号標(ナンバープレート)を取得しました。
GLMが販売する「トミーカイラ ZZ」への採用を念頭に共同開発しており、約2年をかけ、 公道での走行が可能になりました。認証を取得した車体をベースに、年内には受注生産体制を整え、同車の特別仕様車として2019年春に販売します。樹脂製のフロントウインドーを搭載した市販車はこれまでなく、世界初を目指しています。
樹脂は、軽量かつ、ガラスの200倍の耐衝撃性を持つポリカーボネート樹脂(PC 樹脂)です。その表面に帝人が開発したコーティング剤による特殊加工を施すことで、傷つきやすいPC樹脂の耐摩耗性を、強化ガラス並に高めることに成功し、自動車に適用できるようにしました。
Aピラーなどをなくしたことで、搭載した窓の重量は 11.8 キロと、従来のガラス窓と A ピラーの組み合わせより 6.6 キロ(約 36%減)も軽くなり、電費の向上も見込めます。 また、ピラーレスになったことで、オープンカー特有の開放的な視界がより楽しめるメリットも生み出しました。