
GLMの軽EV「MiMoS」が檜原村(東京都)でユニークなカーシェアを開始。Villageとの協業で“動くワークプレイス”が誕生。
電気自動車の新たな可能性を追求するGLM株式会社(本社:京都府京都市)はこのたび、東京都・檜原村に拠点を構える会員制コワーキングプレイス「Village(ヴィレッヂ)」との協業により、軽EV「MiMoS(ミモス)」を活用した新たなカーシェアリングサービスを開始いたします。
この取り組みは、単なる移動手段としてのカーシェアにとどまらず、「外に出かけることで、仕事がもっとクリエイティブになる」という考えのもと、自然環境に囲まれた檜原村のフィールドと最新のモビリティ技術を掛け合わせる実証プロジェクトです。
車両にはSpaceX社が提供する衛星インターネット「Starlink(スターリンク)」を搭載し、電源はすべてMiMoS本体から供給。電気も通信も完全にオフグリッドな災害時にも役立つ“動くワークプレイス”として、都心から約90分でアクセス可能な檜原村の自然の中で、有意義なワーケーション体験を提供します。


都心から90分、電気も通信も完結する“アウトドアオフィス”
檜原村は東京都で唯一、村としての自治体形態を保つ地域であり、東京にいながら本格的な山林や渓谷に囲まれた豊かな自然を体感できる場所です。その地に根差した会員制のコワーキングスペース「Village」との連携により、今回のカーシェアリングは、Village会員限定で、事前予約制にて提供されます。
GLMが展開する軽EV「MiMoS」は、静かでクリーンな走行性能を備えるだけでなく、外部給電機能を標準搭載。今回のプロジェクトでは、StarlinkのアンテナおよびWi-Fiルーターの電源をすべてMiMoSから供給し、自然の中でも高速インターネット接続を確保。ポータブル電源やモバイルルーターを持ち込む必要がなく、1台の車両で電気も通信も完結します。完全なるオフグリッドな環境で電力供給+通信環境を作れるということで災害時にも役立つことが期待できます。
ちょっとした林道の先にある静かなスペースや、渓流のそばなど、通常のワークスペースとは一線を画す環境で、オンラインミーティングをしたり、デスクトップ作業に集中するなど、MiMoSが提供するのは、二次交通の移動手段としてだけではなく、「仕事の質を変える移動」です。

EVが“サードプレイス”になる。都市と地方の関係性を再構築
都市と地方を結ぶモビリティが、単なる交通手段から「場の提供」へと進化することで、地域の資源や環境が新たな価値として機能します。
檜原村のような自然豊かな地域は、これまで観光やレジャーの文脈で語られてきましたが、今回のようなモビリティと仕事の融合により、日常的な仕事の延長として活用される“拡張オフィス”の場へと変わります。さらに、MiMoSのような軽EVは、車両サイズの自由度や環境負荷の低さから、こうした自然との親和性が非常に高く、持続可能な地域利用の好例となります。
Villageの会員制度により、利用者のリテラシーやマナーも一定の水準に保たれており、自然環境への過度なインパクトを避けながら、快適な利用体験を継続的に提供することが可能です。

サステナブルな働き方・生き方の実践へ
GLMではこれまでも、自動車という存在を単なるハードウェアではなく、社会における「新しい関係性」をつくるツールと捉え、多様なパートナーと共創型のプロジェクトを展開してきました。
今回のMiMoSのカーシェアでは、「移動×通信×電力×自然環境」というテーマのもと、都市生活者にとって新しい働き方や生き方の選択肢を提示するものであり、また、地域にとっても持続可能な形で都市とのつながりを再構築するきっかけになります。
私たちは今後も、電動モビリティが担う社会的価値を再定義し、テクノロジーとサステナビリティが両立する次の時代のライフスタイルを提案してまいります。
【サービス概要】
- サービス名:MiMoS × Village カーシェア・ワーケーション実証プロジェクト
- 提供地域:東京都・檜原村(Village拠点周辺)
- 利用対象:Village会員限定(事前予約制)
- 利用形態:軽EV MiMoSのシェアリング利用/Starlinkによる衛星インターネット完備/車両からの外部給電機能付き
- 主催:Village(運営:一般社団法人アナドロマス)
- 協力:GLM株式会社
【Villageについて】

Village(ヴィレッヂ)は、東京都檜原村に位置する会員制コワーキングプレイス兼サテライトオフィス拠点です。一般社団法人アナドロマスが運営し、檜原村が施設を設置する公設民営モデルで、都市と山間地の交流・関係人口創出を目的に開設されました。
https://villaging.jp
■ 檜原村の個性を活かす場づくり
檜原村は都心から車で約90分、人口2,000人弱の自然豊かな山村。Villageは地形に寄り添った3つの直方体構造で、川沿いのテラスや四季折々の自然を活かした空間デザインが特徴です。


■ 会員制コミュニティの設計
会員は定額制で日中のワークスペースや宿泊、薪割り、キッチン利用、暖炉の火起こしなど、自然と仕事をシームレスに組み合わせた体験が可能。アウトドアサウナや農業体験、提携ワークショップなども通年提供されています。
■ 「Villaging(むらづくり)」への貢献
「Village」は単なるワーキング施設ではなく、火を囲みながらの交流や、地域との共同作業を通じて、村民や利用者とが共に新たな価値を生む場として機能。都市と地域がつながる、新しい形の「関係人口拠点」を目指しています。