GLM

電気自動車の開発を行うGLM株式会社(京都市伏見区)は、”自動車から乗り換えたくなるモビリティ”をコンセプトに開発し、2020年10月にデザインコンセプトを発表したシニア世代向けモビリティの自走可能な”走るコンセプトカー”を完成させ、GLM本社兼テクニカルセンター(京都市伏見区)での展示を開始しました。

少子高齢化が進む昨今、高齢運転者による交通事故が社会問題となっており、政府でも高齢により運転が不安な人に対し、運転免許証の自主返納を推奨しています。一方、公共交通機関の整っていない地方で運転免許証を自主返納すると、移動手段を失うことになり、生活に支障が出てしまいます。

代替手段としてシニアカーが挙げられますが、従来のシニアカーは「お年寄りのための乗り物」としてみられがちなデザインの物が多く、いつまでも活発で若々しく生きていたいと考えるシニア世代が増加する現代社会の中で、受け入れられづらいものになってしまっています。

そこで当社は、「従来のシニアカーにはデザイン性に課題がある」と考え、「“お年寄りのための乗り物”というイメージを覆そう」「誰もが“これなら乗ってみたい”と思うデザイン性の高いシニアカーを創ろう」という想いで、シニア世代向けモビリティの開発に着手しました。

優しい形の一つである球体形のデザインを最大の特徴とし、乗り手であるシニア世代への優しさ、歩道で共存する歩行者への優しさと、活発で若々しく生きていたいという気持ちをデザイン性で表現したデザインコンセプトを2020年10月に発表しました。

2020年10月に発表したコンセプトモデル

今回、動力機構やステアリング機構を搭載するにあたり、最大の特徴である球体形のデザインを変更することなく骨格部に改良を加え、自走可能な”走るコンセプトカー”を完成させました。※私有地のみ走行可能

高齢運転者による交通事故が後を絶たない昨今、運転免許証の自主返納を行う動きが活発ではありますが、その件数に対する「ハンドル型電動車いす」の出荷台数は少なく、10%にも満たない件数であり、まだまだ普及していません。

当社では、運転免許証の自主返納後の移動の楽しさを、多くのシニア世代の方々に提供することが、高齢運転者による悲惨な交通事故を減らすことに繋がると考えています。悲惨な交通事故を減らすべく、当社はこのシニア世代向けモビリティの市販化に向け、さらなる改良・開発を行ってまいります。

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